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ジム経営者が語るパーソナルジム個人経営の真実!その起業で自由にはなれません

こんにちは、河野圭祐です。

山梨県初となる24時間型フィットネスクラブ『サイボディ』と、介護施設を複数展開する会社、2つの企業の経営をしています。

今回は、『ジム経営者が語るパーソナルジム個人経営の真実!その起業で自由にはなれません』、というテーマでお話ししていきます。

本記事はこんな人におすすめ

・パーソナルジム経営に興味がある人
・パーソナルジム経営について詳しく学びたい人

近年は健康ブームが過熱していて、フィットネスにも多くの関心が集まっています。

フィットネスは元々、設備投資が多くかかることから、参入障壁はある程度高いものでしたが、あるビジネスモデルがその常識を壊しました。

それが、ライザップさんが火付け役となった、パーソナルトレーニングジムというビジネスモデルです。

パーソナルトレーニングジムは数十万~数百万で開業でき、人を雇うことなく運営することができる、優秀なビジネスモデルになっています。

しかし、優秀なビジネスモデルがゆえに、大きな問題もあるんです。

それは、誰でも簡単にできてしまうという問題です。

僕もパーソナルジムの経営は行っているのですが、今回この記事を書こうと思った理由は、決してパーソナルジム経営に興味がある人を邪魔したいからでは断じてありません。

みんなが開業してくれればパーソナルジムの認知度は上がり、興味をもった人が検索をかければサイボディが上位にきて比較してくれるので、僕にはメリットしかないからです。

僕が今回の記事を書こうと思った理由は、何も知らずに開業していく人が多すぎるので、あまりにもかわいそうだと思い、これ以上被害者を出したくないと思って書くことにしました。

河野圭祐
河野圭祐
そこで、僕からお伝えしたい今回の内容は、以下の3つになります!

1.パーソナルジムの個人経営は自由にはなれません
2.パーソナルジム個人経営者を襲う今後のリスク

今回はパーソナルジム個人経営に関する真実について、3分を目安にお話ししていきます。

ジム経営者が語るパーソナルジム個人経営の真実!

本記事は別に印象操作とかするつもりはなく、いつも通り本音と事実を書いていきます。

パーソナルジム経営に興味がある人は、しっかりと内容を理解していきましょう。

パーソナルジムの個人経営は自由にはなれません

独立しようと考えた時に、多くの人が勘違いしてしまう事が、独立したら自由になれると思い込んでしまうという事です。

確かに独立すれば自分の雇用主はいなくなり、表向きだけは自由になった感じになりますが、自分が働かなければお金が入ってこない以上、別に雇われているのと何も変わりません。

むしろ今まではパーソナルトレーニング業務だけ行っていれば、歩合に応じて安定した給料がもらえていたかもしれませんが、独立すればそれに加え、清掃、開店準備、店の締め作業、経理、営業、SNS、電話対応などなど、他にも細かい作業を含めれば数えきれない業務が発生します。

はっきり言いますが、自分がプレイヤーとして活動をする以上、あなたが自由になることは一生ないんです。

じゃートレーナーを雇えばいいんじゃないかと思いますよね?

それが、パーソナルトレーナーに関しては、雇うのが難しいんですよ。

なぜなら、誰でも簡単に独立できてしまうからです。

パーソナルトレーナーという職種は、美容師に非常によく似ています。

美容師はお客様がお店のファンになるのではなく、美容師個人のファンになるビジネスです。

その為、人気の美容師がお客様をごっそり持って独立、もっと最悪な場合は他の美容師まで引き連れて独立してしまうなんてことは、美容師業界では当たり前に起こることなんです。

これがパーソナルトレーナーの業界でも全く同じことが乱発しているんですよ。

パーソナルトレーナーの多くは働いている中で、「あれ?これ自分1人でやったらもっと儲かるんじゃね?」と勘違いしてガンガン独立していきます。

しかも、個人のパーソナルジムは相当ブランドのある人でなければ、高単価にすることは難しく、ろくな歩合を出してあげることもできないし、事務員を雇う余裕も作ることはできません。

だから、個人のパーソナルジムが、人をたくさん雇用して拡大していく事は、かなり厳しくなっているんです。

つまり、個人でパーソナルジムを何も考えないで開業してしまうと、必然的に自分がプレイヤーになるしか選択肢がないので、一生自由になることが許されない”労働の奴隷”になってしまうんです。

パーソナルジム個人経営者を襲う今後のリスク

パーソナルジム経営者を襲う今後のリスクは、数えきれないほどあります。

今回はその中でも特に危険なことを取り上げていきたいと思います。

パーソナルジム経営者のリスク①:市場が飽和状態になる

先ほども言いましたが、パーソナルトレーナーには、なろうとすれば誰でも簡単になることができ、極端な話「今日から俺はパーソナルトレーナーだ!」と言った瞬間からあなたはパーソナルトレーナーです(笑)

これは決してパーソナルトレーナーを侮辱しているわけではなく、美容師のように国に認められた定義づけがされていない以上、これは認めざるを得ない事実なんです。

つまり、参入するプレイヤーが、どんどん増えていくという事です。

ぶっちゃけもう飽和状態になってしまっているのですが、これからまだまだ何も考えずに、自分でもできそうだからと言って参入する人は、たくさん出てくるでしょう。

そうすれば、新規で獲得できる人数というのは確実に減っていきます。

パーソナルジムは定着すれば継続率も高いですが、確実に退会も発生するので新規が減るのは命取りになるんです。

あなたが出店する周りだけ人口が増えるなんてことはあり得ないので、出店が増えれば増えるほど個人のパーソナルジムというのは苦しくなっていく事は確実なんです。

パーソナルジム経営者のリスク②:差別化ができない

個人のパーソナルジム経営は、差別化することがほぼできません。

なぜなら、事業自体が完成され過ぎているため、変化をさせられるところがほとんどないからです。

ボディメイクは化学なので、あなたのトレーニングだけ特別に痩せるなんてことは、絶対にありえないので、サービス自体で差別化を図ることができません。

よくコンテストに出ていたり、マッチョな体をアピールしている人はいますが、そんな人も今はたくさんいるので大した差別化にはならないですね。

じゃー内装に力を入れればいいじゃないかと思うかもしれませんが、そこまで内装にこだわるVIPであれば、もっと事業的にしっかりしているところを選んでしまいます。

しいて差別化と言うならば、値段を極端に高単価にするか低単価にするか…それくらいしかありません。

個人店の低単価路線は死しかまっていないので、高単価にするしかないのですが、高単価がとれるブランド力のある人はほとんどいないので、やはり差別化は難しい事には変わりありません。

パーソナルジム経営者のリスク③:加齢やケガによるリスク

パーソナルトレーナーはぶっちゃけ年齢がすごい大事です。

なぜなら、日本人は技術などの中身ではなく、見た目で判断をするからです。

日本人はおいしいかもわからないのに、行列ができているラーメン屋にみんな並びますよね?

これは、中身よりも行列という見た目のほうを、重視してしまう国民性があるという事なんです。

つまり、パーソナルトレーナーというのはある種の人気商売で、人間であれば誰でも老いていくため、ブランド力というのは確実に落ちていくんです。

そして、パーソナルトレーナーの仕事は、美容師と違って体力をかなり使います。

まだ若い人が多いので実感する人は少ないかもしれませんが、50歳60歳になった時でも、今と同じように10kg20kgのプレートを何度もつけ外し、お客様を支えなければならないんです。

60歳って僕の父くらいの年齢なんで、想像しただけで辛すぎて笑っちゃいますね(笑)

さらに、重ねてリスクになるのが、怪我をすることです。

パーソナルトレーナーはブランド低下を避けるために、ある程度ハードなトレーニングをしなければなりません。

その為、ケガをするリスクが結構高いという事です。

美容師なんかの仕事であれば、肩が痛い腰が痛いくらいでも仕事はできますが、パーソナルトレーナーは重量があるものを扱うため、仕事をすること自体ができなくなってしまうんです。

怪我というのはどんなに気を付けていようが起こることで、これから何十年を考えたら体力も確実に落ちていくし、怪我する可能性のほうが遥かに高いですよね?

個人でパーソナルジムを経営している人は、ケガをした時でも誰も助けてはくれません。

仕事ができない期間があればお客様は離れていくし、元々新規の顧客獲得が難しいので、売り上げ回復には時間がかかります。

パーソナルトレーナーにとって加齢と怪我というのは、避けては通れない非常に大きなリスクなんです。

今回は3つしか紹介しませんでしたが、これ以外にも広告費をあまり出せないであったり、思っているよりも利益が残らないなど、リスクというのはたくさんあります。

独立するのであれば、まずはリスクをしっかり理解しましょう。

今回の河野圭祐的まとめ

今回は、『ジム経営者が語るパーソナルジム個人経営の真実!その起業で自由にはなれません』、というテーマでお話しさせていただきました。

河野圭祐
河野圭祐
、本記事で僕からお伝えしたい内容は、以下の4つになります!

1.パーソナルジムの個人経営は自由にはなれません
2.パーソナルジム市場は飽和状態
3.個人パーソナルジムは差別化ができない
4.パーソナルトレーナーは加齢とケガのリスクが非常に大きい

個人で独立する勇気というのは、僕はとても素晴らしい事だと思います。

しかし、目的と手段を入れ替えてはいけないと僕は思っています。

多くの人は独立したいから独立しますが、本来であれば幸せになるために独立してるんですよね?

挑戦であれば何も考えないで、何でもやっていいというわけではないんです。

パーソナルトレーは独立が激しい世界にも関わらず、今年で4年になるサイボディでは独立した人は1人もいません。

なぜなら、みんなパーソナルトレーナーというプレイヤーとして、一生やっていくのは厳しいと理解しているからです。

パーソナルトレーナーがやるべきことは、プレイヤー以外でのビジネス構築をしていくことです。

それは、コミュニティ構築、コンテンツ発信、セミナーでの情報発信など、できる事はたくさんあるんです。

僕は連絡をもらえれば相談にも乗りますので、誰でも気軽に言ってください。

今日もあなたが豊かな一日が送れる事を心から願っています!

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