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【責任転嫁】会社を任せて倒産しかけた話、責任の取り方を間違えるな

どうも河野圭祐です。

いつもご覧いただきありがとうございます。

今回は【責任転嫁】会社を任せて倒産しかけた話、責任の取り方を間違えるなというテーマでお話ししていきます。

まず初めにいつものように「どうしてもこれだけは覚えてください!」、という結論からお伝えします。

それは、「本当に責任を取る気があるなら稼ぎなさい」ということです。

あなたはもし会社で失敗をして大きな損失を出してしまった時、どのようにして責任を取りますか?

よくドラマなんかあでもあるように、「責任を取って辞めさせていただきます。」という風に退職を選択するでしょうか?

退職するときくと責任を取る選択の中では、一番重い選択に感じますよね。

しかし、この損失を出した時に退職するという選択をする人は、責任から逃げようとするただのクズ野郎なんです。

なぜなら、退職した後にその損失のカバーは、残された人間が行わなければならないからです。

今回は失敗した時の責任の取り方について、3分を目安にお話ししていきます。

インスタントスタディ、スタートです。

僕が社長を任せて逃げられた話

僕はフィットネス経営以外に、介護の事業でも経営をしています。

実はその介護の経営の中で、僕は大きな失敗をしたことがあるんです。

それは、社長を任せた人間に会社を倒産寸前まで追い込まれた挙句に、逃げられてしまうというとんでもない失敗でした。

以前の記事でも話しましたが、介護の会社は父が作った会社で、僕は家族経営からの脱却を目指して努力してきました。

そして、その中でも一番大きな決断は、社長を外部の人間に任せるというものでした。

とんでもない決断に聞こえるかもしれませんが、僕にとっては当たり前のことで、経営陣への信頼なんてない状態では事業の拡大もできないし、将来的には衰退していってしまう事は目に見えていたからです。

どうせ身内が経営者になって自分たちはろくに出世もできないとわかった会社で、良い人材なんか育っていくわけありませんよね。

大きな失敗をした今でもその気持ちは変わらず、近い将来誰かに社長は任せるべきだと考えています。

そんな中で介護の事業も拡大していく時期を迎えていて、好調だったデイサービス事業を新規でオープンさせることになりました。

そして、その新規のオープンを長年一緒にやってきて、心から信頼できる従業員に担当者として任せることにしました。

彼は前職から僕についてきてくれて、長年僕と一緒にやってきた優秀な人間でした。

僕はこのタイミングがベストだと考え、外部に社長を譲るべきだと家族に話し、何とか説得して彼に社長を任せることにしたんです。

社長になるか彼に選ばせる時には、「従業員の人生を背負う事」「新規出店の借入の責任もあること」など、考えられるすべての責任を説明しました。

その説明に彼は自分の意志で、「やらせていただけるのであればやりたいです。」と答え、社長を彼に任せて新規出店の準備が進んでいくことになったんです。

社長を任せた人間の裏切り

出店準備は順調に進んでいき、スムーズにオープンを迎えることができましたが、オープンしてもなかなか人を集めることができず、苦戦することになります。

これは言い訳になってしまいますが、僕はこの頃サイボディも新規出店があり、コロナが直撃した4月ごろの話だったので、あまり介護事業に携わることができず、彼と兄に任せている状態でした。

介護事業の経営がうまくいっていないことに気づき、僕が慌てて介入した時にはかなりギリギリの状態でした。

調査したところコンセプトがズレていて、市場にマッチしていないことが一番の原因で、資金が減っていく中で、苦渋の決断でしたがコストカットも行い、なんとかギリギリのところで踏みとどまりました。

そして、少しづつ人も集まり始めたのですが、今度は内部の状態がぐちゃぐちゃで、ほとんどの人が会社の文句を言い、不倫問題なども発生したりまさにカオス状態でしたね(笑)

ぶっちゃけ彼は何をやっていたんだとも思いましたが、僕は彼を責めることはせず、「初めに少しつまづいただけで、ここから頑張って盛り返していこう。」と前向きに話しました。

しかし、数日後に彼の口から飛び出したのは、「責任を取って辞めさせていただきたい。」という言葉でした。

僕は正直耳を疑いました。

「それは責任を取ることにはならない、ただ逃げるだけの行為だ」「お前を信じてついてきた従業員はどうなる?」「残された従業員の人生はどうなるんだ?」

最初に社長に就任する時に説明した内容など、全て言いましたが彼は聞く耳を持ちませんでした。

僕はそんな彼の態度を見て、「こいつは責任なんて取る気はない。ただこの状態から逃げ出したいだけだ。」という事を知り、彼に見切りを付けました。

この心から信用していた彼に裏切られた体験は、僕に「人のことは信頼してもいいが、信用してはいけない」という事を教えてくれました。

残された人間の後始末は地獄

彼が逃げた後の状態を整理すると、経営状態は大幅な赤字状態、従業員は文句ばかり言って不倫をしたり好き放題な状態、おまけに管理する人間もいないというなかなかお目にかかれないまさに地獄です(笑)

さらに僕自身の状況も整理すると、数か月後にはサイボディの出店も控えていて、既存店舗はコロナが直撃して対応や助成金申請や資金調達など、寝る間も惜しんで働かなければいけない状況でした。

この二つの状況が一気に僕にのしかかることが、どれだけ絶望的な状況か誰でも想像がつきますよね。

そんな地獄でも僕は彼に任せた責任を感じていたので、全部僕が引き受けてなんとかしてやろうと決めました。

まず全員に面談を行いましたが、そこでわかったことはデイサービスのスタートが失敗した段階で、彼はすでに心が折れほとんどの問題を放置していたことがわかりました。

問題は山積みでしたが、利用者は少しづつ集まりはじめていたことから、一番の問題はこの腐った環境を何とかすることだと判断しました。

その理由は僕は元介護士なので、何よりも利用者様にご迷惑をおかけするわけにはいかない、まずはこのマイナススタートの職場環境を何とかしなければと考えたからです。

もう何年も面接などは行っていませんでしたが自ら面接も行い、人が今すぐにでも欲しい状況でしたが、自分の考えに共感してくれる人だけを厳選して採用しました。

会議にも参加してマインドセットを行い、徐々に組織改革を行っていきました。

幸い1名心が汚れず協力的な子がいたのは、唯一の救いでしたね。

そして、少しづつ従業員を入れ替え、何度も面談を行いながらクリーンな職場環境を作り上げることに成功したんです。

それにつれて利用者も増えてきたことから、なんとか会社を持ち直すことができました。

本当に気絶するほど忙しく、心を削る毎日でしたが、「自分はマネジメント能力が秀でている」という、自分の強みを確信できるいい経験となりました。

信頼してもいいが信用してはいけない

今回の失敗はたくさんありますが、多くのことを学びました。

それは、信頼して仕事を任せることは大切なのですが、完全に信用しきってはいけないという事です。

僕は何度もブログで言っていますが、人は弱い生き物で失敗するし間違いを起こします。

信用とは一歩間違えればほったらかしと変わりません。

だから、完全に手放しにして信用するという事は、任せる相手にとっても無責任な行動なんです。

今回の彼がやった責任の取り方である、退職はただ逃げるだけの最低な行為です。

彼が逃げた後に残された従業員や、僕がやった労力を想像すれば、どれだけ最低なことをしたのかわかりますよね?

本当に責任を取るのであれば、残って現状の地獄に立ち向かい、再びチャレンジして失った損失を会社に返す以外に方法はありません。

あなたももし大きな失敗をしてしまった時には、逃げることなくしっかり稼いで返しましょう。

では、そろそろ3分になりますので今日はこの辺で、今日もあなたが豊かな一日が送れる事を心から願っています!

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